TRTA 東京リメディアルセラピーアカデミー総合サイト

豪州オイルマッサージ国家資格取得スクール|オーストラリア政府認定教育機関MSQ提携校

TRTA 東京リメディアルセラピーアカデミー BLOG

【2025年 年頭のご挨拶】 TRTA東京リメディアルセラピーアカデミー

N20252
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中はご愛顧をいただき感謝申し上げます。

昨年を振り返ってみると、世界的な選挙Yearで、イギリスでは総選挙で労働党が勝利し14年ぶりの政権交代、アメリカでもトランプ氏の勝利で共和党に政権交代するなど、各国で野党の躍進が目立ちました。ロシアのウクライナ侵攻などをきっかけに主要国で物価高が進み、ヨーロッパでは極右政党の勢いが増しています。

日本国内においても衆院選で与党が過半数割れしました。変化を望む民衆の声が選挙結果に反映され、世の中の潮流が大きく動いた一年でした。

このような変化の激しい時代かつ情報過多な状況下において大切なことは、外側の情報に惑わされず、自分自身ときっちり向き合い、自己の本質を理解し「恒心(常に定まっていて、ぐらつかない正しい心)」を保つことだと思います。そして「基礎力をしっかり身に着け、揺るがない土台と軸を構築すること」がセラピストとして自己実現していくための鍵と考えています。

そのため、私たちTRTAはカリキュラムの設計においても、受動的に授業を受けるだけではなく、自ら課題を設定し、解決への道筋を考え探っていくアクティブラーニングを基盤にした、新たな発想やアイデアを生み出すきっかけとなる学びを提供できるよう努めております。

また、技術の復習機会、海外セラピストとの交流、セラピスト求人紹介など、様々なサポート体制を整えております。引き続き皆さまの成長に貢献し続けられるよう、新たな取り組みや目標を推進し、更なる発展を目指していきたいと思います。

今年の干支は乙巳(きのとみ)です。「乙」は植物の芽が曲がりくねっている姿ともみられ、「成長途中」の状態を表しているといわれています。そして、「巳」は蛇を表します。蛇は脱皮を繰り返して成長していくため古来より「復活、再生、実を結ぶ」などを表す縁起の良いシンボルとされてきました。乙巳の年は、新たなスタートが後押しされ、成長と成果が得られるといわれています。

新しい年が皆さまにとって実り多き一年となりますように。

2025年も、TRTAは皆さまの成長に貢献できるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

TRTA代表:渡辺 万里子
 
2025年01月01日 10:00

【2025年 年頭のご挨拶】 TRTA東京リメディアルセラピーアカデミー

N20252
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
旧年中はご愛顧をいただき感謝申し上げます。

昨年を振り返ってみると、世界的な選挙Yearで、イギリスでは総選挙で労働党が勝利し14年ぶりの政権交代、アメリカでもトランプ氏の勝利で共和党に政権交代するなど、各国で野党の躍進が目立ちました。ロシアのウクライナ侵攻などをきっかけに主要国で物価高が進み、ヨーロッパでは極右政党の勢いが増しています。

日本国内においても衆院選で与党が過半数割れしました。変化を望む民衆の声が選挙結果に反映され、世の中の潮流が大きく動いた一年でした。

このような変化の激しい時代かつ情報過多な状況下において大切なことは、外側の情報に惑わされず、自分自身ときっちり向き合い、自己の本質を理解し「恒心(常に定まっていて、ぐらつかない正しい心)」を保つことだと思います。そして「基礎力をしっかり身に着け、揺るがない土台と軸を構築すること」がセラピストとして自己実現していくための鍵と考えています。

そのため、私たちTRTAはカリキュラムの設計においても、受動的に授業を受けるだけではなく、自ら課題を設定し、解決への道筋を考え探っていくアクティブラーニングを基盤にした、新たな発想やアイデアを生み出すきっかけとなる学びを提供できるよう努めております。

また、技術の復習機会、海外セラピストとの交流、セラピスト求人紹介など、様々なサポート体制を整えております。引き続き皆さまの成長に貢献し続けられるよう、新たな取り組みや目標を推進し、更なる発展を目指していきたいと思います。

今年の干支は乙巳(きのとみ)です。「乙」は植物の芽が曲がりくねっている姿ともみられ、「成長途中」の状態を表しているといわれています。そして、「巳」は蛇を表します。蛇は脱皮を繰り返して成長していくため古来より「復活、再生、実を結ぶ」などを表す縁起の良いシンボルとされてきました。乙巳の年は、新たなスタートが後押しされ、成長と成果が得られるといわれています。

新しい年が皆さまにとって実り多き一年となりますように。

2025年も、TRTAは皆さまの成長に貢献できるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

TRTA代表:渡辺 万里子
 
2025年01月01日 10:00

世界と繋がる学びで未来を変える|TRTAブログ 2024年2月

2024年2月のブログは、TRTA豪州オイルマッサージ国家資格コース専用サイトにて掲載させていただきました。下記のリンクをクリックにてご覧いただけます。

世界と繋がる学びで未来を変える


 
2024年02月29日 21:00

新年のご挨拶|TRTA東京リメディアルセラピーアカデミー

年頭所感_TRTA東京リメディアルセラピーアカデミー_ブログ_画像


新年おめでとうございます。
旧年中はご愛顧いただき誠にありがとうござました。

まずは、元日に発生しました能登半島地震で被災された方々へ心よりお見舞いを申しあげます。一日も早い復旧を願うばかりです。

さて、昨年2023年を振り返りますと、世界ではロシア軍事侵攻の長期化、中東情勢の緊迫化、米地銀破綻による金融不安、欧米を中心とした物価高および景気後退によるスタグフレーション懸念など、不安定な状況が続きました。当スクールの提携校があるオーストラリアでも、家賃の高騰により、手ごろな価格で借りられる賃貸物件は1件につき大量の応募があったという話も聞きました。

一方、日本国内においては、5月にコロナ禍での行動制限が解除され、日本全国が観光客で賑わい活気が戻ってきました。また、春闘賃上げ率もプラス3.6%と30年ぶりの高さとなり、長らく続いたデフレ経済からインフレ経済へと変化しようとしているのが感じられる年でもありました。

2024年も、国内外あらゆるものが急速に変化していく年になるでしょう。そして、世の中が複雑化し、大量の情報が溢れ、不確実性の高い状況が続いていくと思います。このような変化の激しい時代においては、流行に流されない「いつの時代も変わらず通用するもの」の価値が上がっていくと思っております。

TRTAのマッサージセラピー教育においても、どこに行っても/いつの時代も変わらず通用する「基礎力」をつけていいただくことを大切にしています。そのため、授業では、本質の理解に重きをおいています。本質が理解できて、基礎が身についていれば、自ずと応用がきくようになるからです。数学の勉強でいうと、問題集の答えをただ覚えるのではなく、公式の意味から学んで理解するから色んな問題が解けるようになる、というイメージです。これが普遍的なものを学ぶ価値です。

また、情報過多時代を、自分らしく心豊かにハッピーに生きるためには「自分にとっての正解を自ら確立していくこと(自分軸)」も益々大切になってくると思います。そのために、授業では、一人ひとりの得意分野を伸ばしていくこと、個性を尊重し違いを受け入れる多様性を養っていくこと、自分の頭で考え構想していく力をつけていくことにも重きをおいています。

年頭所感_TRTA東京リメディアルセラピーアカデミー_ブログ

TRTAは専門知識や技術に関する講座を提供するだけでなく、『これからの時代を生き抜くために必要な感性や思考力』を磨いていくことができるようなスクールを目指しています。

今年は「甲辰(きのえ・たつ)」(=物事の始まり、芽が出たものが形になる、勢いと大きな力、成功)という縁起のよい年で、新たなチャレンジを始めるのにふさわしい年です。

皆さまの成長と目標達成をサポートし未来への一歩を共に歩んで参りたい所存ですので、 本年も何卒よろしくおねがいいたします。


TRTA代表 渡辺 万里子

2024年01月04日 13:25

『顔のたるみ』はなぜ起こる? 悩みを解消するリフトアップ技術

小顔_顔筋リフトフェイシャル_ブログ_短期集中講座

顔のたるみの原因には、皮膚や皮下組織の老化現象や、顔を取り巻く筋肉の衰え等があります。

皮膚や皮下組織の老化現象については、お肌(表面)のケアを継続的に行うことで、老化のスピードを少しでも緩やかにしていくことが大切になります。

そして、顔を取り巻く筋肉の衰えを防ぐには、筋肉を適切に活性化していくことが必要です。

特に、ここ数年の感染症流行により、長時間マスクを着用するライフスタイルになってから「顔のたるみが気になる」という方が増えています。マスクをしていると、口回りが隠されているため、その部位は他人の目が気にならなくなり、筋肉の適度な緊張がなくなってしまいます。口呼吸によっても口を開閉する筋肉が衰えます。また表情も作りにくくなるため、マスク無しの状態よりも顔の表情筋全般が使われいない状態になります。

このように、長期間にわたり、顔の筋肉が衰える生活をすることも、顔のたるみが進行する原因になります。

小顔_顔筋リフトフェイシャル_ブログ_短期集中講座_解剖学

TRTAの「顔筋リフトテクニックコース(2days集中/12時間)」では、この『顔のたるみ』の原因の一つである、「顔を取り巻く筋肉」にアプローチする技術を習得することができます。講座では「ひとまわりスッキリした小顔、シャープなフェイスラインをつくる技術」と「その裏付けとなる理論」を学びます。サロンユーザー様への施術としてだけでなく、自分自身のリフトアップケアとしてもご活用いただけます。

フェイスから頸部デコルテの筋骨格系にアプローチするため、見た目の効果だけでなく、“神経的な疲れが取れた”、“頭がスッキリした”、“首や肩のコリが取れた”などのお声もいただいているトリートメントです。

そして、このメソッドは、オーストラリアのリメディアルセラピーの学びと臨床、および日本国内での20年に及ぶサロン臨床によるフィードバックをもとに開発したものです。国内だけでなく、アメリカ・香港・カザフスタン・ロシア・タイからも学びに来ていただいており、また外資大手スパでも導入実績があります。

▽講座情報はこちらをクリック
≫ 顔筋リフトテクニックコース(2days集中/12時間)

▽以下は、顔筋リフトテクニック講座受講生の声の一部です。


顔筋リフト_小顔フェイシャル講座_ブログ_TRTA東京リメディアルセラピーアカデミー


 
2023年12月06日 17:00

TRTA 東京リメディアルセラピーアカデミーブログ 2022~2023年

2022年から2023年のブログはTRTA豪州オイルマッサージ国家資格コース専用サイトにて更新させていただきました。
下記リンクよりご確認くださいませ。

▼2023年12月
4年ぶりにオーストラリア現地での研修を開催

▼2023年11月
究極のリラクゼーション手法『スウェディッシュマッサージ』とは

▼2023年10月
新たなキャリアに向かって着実に前進するための5つのポイント

▼2023年9月
異業種からセラピストに転身する選択肢

▼2022年12月
【画像で見る】国家資格取得コースの最終実技評価の様子

▼2022年10月
オーストラリア研修での多様な経験と世界観

▼2022年9月
令和時代のセラピストの多様な働き方

▼2022年8月
オーストラリアのマッサージ文化と健康意識

▼2022年7月
『リメディアルマッサージ』とは

▼2022年6月
【資格取得の最終過程】マッサージセラピー実技評価&オーストラリア救急講習

▼2022年5月
これからの時代を発展的に生きるためのキーワード 『ダイバーシティ&インクルージョン』

▼2022年4月
【10年の回想】オーストラリアの文化と教育の魅力

▼2022年2月
「LIFE SHIFT(ライフシフト)」について考える


 
2023年12月05日 17:30

健康情報:「脳機能と免疫系の関係」

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現在、神経系と免疫系は互いに独立して機能するのではなく、相互に作用している(脳→免疫系、免疫系→脳)いることが認識されています。

中枢神経系が免疫システムに存在する細胞/分子を利用しており、免疫応答システムは免疫細胞によって産生される神経内分泌物質(neuroendocrine mediators)によって調節されています。[2]

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●人間の様々な能力の源=脳


人間の、様々な能力(学ぶ・覚える・作品を作る・計画するなど)は、脳の可塑性(環境に適応して変化する力)に依存しているといわれています。そして脳の可塑性は、脳の能力※に依存していることが明らかになってきています[1]。

※脳の能力
・神経細胞間の結びつきをつくる力
・既にある神経細胞どうしの結びつきを強くする力
・新しい神経細胞をつくり続ける力(=神経新生)

1950年代頃までは大人の脳が新しい神経細胞をつくる能力があるという概念はありませんでしたが、1960年代頃から、アメリカの神経科学者でソーク研究所教授のFred Harrison Gage氏、同神経科学者・心理学者でありプリンストン大学教授のElizabeth Gould氏らによりそれが覆されました。

現在、脳の海馬(=学習や記憶を司っている)で、新しい神経細胞が生涯に渡りつくられていることが実証されています。

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●明晰な頭脳と免疫機能を保つためにできること


1:運動
運動をすると、思考や感情に関連する神経伝達物質(セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミン)の分泌が促されます。また運動により、新しい神経細胞が生み出され、神経化学物質※や成長因子も放出されます。

※神経化学物質
=神経細胞の機能調節など様々な役割を担っている化学物質の総称
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2:瞑想
瞑想は、脳の集中力/注意力、記憶・学習、意識知覚と関連のある領域に作用し、免疫系の機能を向上させ、ストレスを鎮める効果(=α波)があることが、いくつかの研究で明らかになっています。
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3:食事[3]
野菜・果物・ナッツ類・魚・乳製品などをバランスよく摂取することは、明晰な頭脳と免疫機能を保つことにつながります。
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〇オメガ3脂肪酸
:植物由来のαリノレン酸、魚類由来のDHA,EPAがある
αリノレン酸は亜麻仁油やエゴマ油に多く含まれ、DHA,EPAは青魚に多く含まれる

-αリノレン酸=血中中性脂肪を下げる作用
-DHA=記憶力や判断力の向上に有効
-EPA=脳内に血栓ができることを防ぐ

〇抗酸化作用のある食品
:活性酸素※の発生やその働きを抑制したり取り除く作用がある
- ポリフェノール=ブルーベリー、大豆、ゴマ、緑茶
- カロテノイド=緑黄色野菜、果物、甲殻類、魚類
- 抗酸化作用を持つビタミン(ビタミンA,C,E)=ナッツ類など

※活性酸素
人体で活性酸素が過剰になると、がん・動脈硬化・老化・免疫機能の低下などを引き起こす原因となる過酸化脂質が作り出されます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

免疫力を高めることは、脳機能を高めることや心の健康を支えることにも繋がります。心と体と思考の健康は相互に影響しあっています。

[1] 神経免疫学革命 脳医療の知られざる最前線 (早川書房)

[2] Neuroimmune Interactions: From the Brain to the Immune System and Vice Versa
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5866360/

[3] 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html

※本コラムの情報の正確性について 当サイトのコンテンツや情報におきましては可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。

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2021年12月15日 17:00

健康情報:「ウイルス感染と神経系の関係」

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病原体から身体を守るための仕組みである免疫系。この免疫系は、社会的ストレスの影響を受けると神経系や内分泌系を介して機能変化が起こることが、精神神経免疫学(*1)の分野における様々な研究で明らかになっています。

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▼以下、参考文献[1] [2]より

・神経伝達物質(*2)の受容体が免疫細胞(*3)の表面にあること、さらにその細胞に情報を伝えることができる新しい神経伝達物質が発見された[1]。

・ストレスなどの心理的要因により脳内から神経伝達物質が放出され、それが免疫反応に影響を及ぼす。また、それと同時に免疫系から放出された化学物質が逆に脳に影響を及ぼす(病気になると、憂鬱な気分になったり、眠くなったりして引き籠る等)[1]。

・リンパ系神経支配に関する多くの研究は、神経活動の急激な変化がリンパ系器官内のノルアドレナリン量を変化させる主なメカニズムを構成すると推定している[2]。

そこで、本日は免疫系と神経系の関係を理解するために必要な基礎知識を共有させていただきたいと思います。

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1:ヒトの免疫系に関する基礎知識
2:生体防御反応=白血球が担当
3:白血球と自律神経
4:ウイルス感染と自律神経
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1:ヒトの免疫系に関する基礎知識
=重層的な防御体制
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●第一関門
=上皮
・病原体(細菌やウイルスなど)が生体に侵入するのを防ぐ

●第二関門
=自然免疫 
=生まれつき備わっている免疫
・体内に侵入した病原体を一様に感知して対応し、排除する

●第三関門
=獲得免疫
=後天的に備わる免疫
・体内に侵入した病原体毎に攻撃方法を習得して記憶し(抗体をつくる)、次に同じ病原体が侵入してきたときに一早く対処する


2:生体防御反応=白血球が担当
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白血球は大きく分けると3種の免疫細胞に分けられます。
・リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)
・単球(マクロファージ、樹状細胞)
・顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)


3:白血球と自律神経
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白血球中の顆粒球とリンパ球は自律神経の支配を受けて比率が調節されます。

・顆粒球=交感神経支配=主に細菌処理をする
・リンパ球=副交感神経支配=主に抗体を利用した免疫反応によりウイルス等を処理する

季節や環境に伴って、自律神経の働きも変化します。例えば、冬から春に変化するときは寒い冬の時期の交感神経優位から副交感神経優位に移行するため、白血球の比率もリンパ球の比率が上がる傾向になります(→リンパ球の過剰反応によりアレルギー症状が多くなる)。


4:ウイルス感染と自律神経
下記は風邪ウイルスに感染して風邪症状が発症してから治癒するまでの自律神経と身体症状の推移です。

→ウイルス感染にする
→リンパ球が増加
→副交感神経による症状が出る
(脈が遅くなり怠くなる・鼻水が沢山でてくる・発熱する)
→交感神経による症状が出る
(鼻水が硬くなる/化膿性炎症)
→治癒


<用語解説>
(*1)精神神経免疫学
・1975年にアメリカ・ニューヨーク州ロチェスター大学の心理学者ロバート・アデル氏とニコラス・コーエン氏により初めて使われた言葉で以後広く評価されている研究領域
・脳と免疫系との相互作用を研究する精神神経医学/心身医学の一領域(プラセボ効果や心身症などがこの分野に含まれる)
(*2)神経伝達物質
=脳内の化学物質
・神経細胞(ニューロン)と標的細胞との間で信号を伝達する
例)セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリン、アセチルコリン
(*3)免疫細胞
=体に侵入してきた病原体と戦う細胞
→リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)、樹状細胞、マクロファージ

<参考文献>
[1]講談社『「病は気から」を科学する』ジョー・マーチャント (著), 服部 由美 (翻訳) 
[2]Social Stress Enhances Sympathetic Innervation of Primate Lymph Nodes: Mechanisms and Implications for Viral Pathogenesis
https://www.jneurosci.org/content/27/33/8857

※本情報の正確性について
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2021年11月16日 10:00

健康情報:「動かないこと」が身体に及ぼす影響

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テクノロジーの進化と共に、肉体労働(=動く仕事)からデスクワーク(=動かない仕事)の比率が上がり、更にコロナ騒動による外出自粛や、リモートワークの導入が進んだことにより、特に2020-2021年はじっと座って動かない時間が増えました。 そこで、今回のコラムでは「動かないこと」が身体に及ぼす影響と、適度な運動の効用について紹介させていただきたいと思います。

●座りっぱなしの時間と慢性疾患の関係

座りっぱなしの時間が長い生活は心臓血管系の疾患や糖尿病などの発症リスクが高くなり、結果として寿命が縮む可能性があるという調査結果がいくつかの研究チームから発表されています[1][2][3]。
・座っている時間が1日当たり8〜12時間で、2型糖尿病の発症リスクが約90%高くなる
・週に23時間以上、座ってテレビを閲覧する男性は、週のテレビ閲覧時間11時間の男性よりも心血管疾患で死亡するリスクが64%高い 等

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●動かない状態が続くことにより起こる*「生活不活発病」

生活不活発病は、動かない状態(生活が不活発な状態)が続くことにより心身の機能が低下して、動けなくなることをいいます[4]。
*「生活不活発病」:大川弥生氏(産業技術総合研究所ロボットイノベーション研究センター聘研究員)が提唱
以下、リンク[4]より


1 災害時には「動くに動けない」状態で「生活が不活発」になり、生活不活発病が生じる
2 心身機能の低下よりも、生活行為(「活動」)の低下にまず表れる 「心身機能」の症状が明らかになるのはかなり進行してから
3 全身のあらゆる心身機能が低下する(体も、心も頭の働きも)


災害や外出自粛要請/リモートワーク導入などの「動きにくい」環境下では、意識して動くようにしないと「動けなく」なり、あらゆる心身機能が低下するリスクが上がります。


●適度な運動の効用[5]

軽〜中強度の運動(ウォーキングなど)はエネルギー消費を高めるため、生活習慣病(肥満、糖尿病、高脂血症など)の予防に有用であることは良く知られていますが、それだけでなく、皮膚や粘膜のバリア機能を高め病原体の侵入を防御し貪食細胞の機能を刺激することから(免疫能を上げる)、風邪などの上気道感染症のリスクが減少することが報告されています。一方で、長距離マラソンなどの激しい運動や過酷なトレーニングは免疫機能を低下させ易感染性になるといわれています。

3


[1]THE LANCET|ARTICLES| VOLUME 388, ISSUE 10051, P1302-1310, SEPTEMBER 24, 2016 https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(16)30370-1/fulltext

[2] Sitting for long periods increases risk of disease and death, regardless of exercise|University Health Network https://www.uhn.ca/corporate/News/PressReleases/Pages/Sitting_study.aspx

[3] Sitting Time, Physical Activity, and Risk of Mortality in Adults|ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0735109719337891

[4]「生活不活発病」に注意しましょう|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000122331.pdf

[5] Inflammatory Effects of High and Moderate Intensity Exercise—A Systematic Review|Frontiers Media S.A. https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fphys.2019.01550/full

※本情報の正確性について 当サイトのコンテンツや情報におきましては可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、必ずしも正確性や安全性を保証するものではありません。
2021年10月22日 20:46

健康情報:『ウイルスを理解するための基礎知識』

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このブログでは、最新のセラピー情報や健康増進に役立つ豆知識をお伝えしていきます。
今回のテーマは、ウイルスや感染症を理解するために必要な基礎知識を共有させていただきたいと思います。

まずはウイルスや感染症を理解するための専門用語(ゲノム、DNA、遺伝子、微生物)の理解[1]、そしてウイルスの特徴と風邪ウイルスについて検証してみたいと思います。

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▲写真はイメージです

●ゲノム(Genome)
・細胞内にあるすべてのDNAをひとまとめにしたもの。

●DNA(Deoxyribo Nucleic Acid)

・細胞の中心部に主に存在し、二重のらせん構造になっている。

・らせんには4種類の塩基が30億個ほど連なっている。

 

●遺伝子(Gene)

・遺伝情報をもっているDNAの一部/領域。

・ヒトの遺伝子は約21000個といわれている(研究成果により常に変動している)。

*ミジンコは3万1千個の遺伝子を有する[2]。

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●微生物

・細菌、菌類、ウイルス、古細菌など、肉眼では判別できない微小な生物を指し、その種類は多岐にわたる。

・人体に棲むこれらの微生物を合わせると、その遺伝子の総数は440万個になり、ヒトの遺伝子と協力しながら体を動かしている[2]。

・遺伝子の数で比べれば、圧倒的に微生物の遺伝子の数が多い。 

●ウイルス
・自己増殖することはできず、特定の宿主(ウイルスの寄生対象となる生物)の細胞内に入って増殖する。
・ゲノムを構成する核酸の種類によって、DNAウイルスとRNAウイルスに二分される。

 

RNAウイルスの特徴

・遺伝物質=RNA(リボ核酸)を持つ。

・構造=一本鎖の構造=ウイルスの遺伝子は対になる鎖(データを相補的に補う)を持たないため不安定な構造。

・上記の構造のため、一般にRNAウイルスは高速に変化する能力をもつといわれている。

 

DNAウイルスの特徴

・遺伝物質=DNA(デオキシリボ核酸)を持つ。

・構造=二本鎖の二重らせん構造(=生物の細胞における遺伝子と同様の構造)=ウイルスの遺伝子は安定した構造をもつ。

 

RNAウイルスとDNAウイルスの違いを比較

✓RNAウイルスが細胞で複製するときの変異頻度はDNAウイルスの数千倍といわれている。
=故に、宿主の免疫系をかい潜ったり、抗ウイルス薬やワクチンに対する耐性を早く身につけやすい。

✓一部のウイルスを除いて、RNAウイルスは宿主の細胞で活発に増殖するため複製サイクル数が多い。

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 ▲組織構造(上=RNA、下=DNA)



風邪ウイルスとは

風邪の症状を起こす原因微生物の約9割がウイルスといわれています。主なものはライノウイルス、コロナウイルスが多く、他にはRSウイルス、アデノウイルスなどがあります。風邪症状の10~15%(流行期は35%)はコロナウイルスが原因といわれています。コロナウイルスは、HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1、の4種があります[3]。ウイルス以外では、一般細菌やマイコプラズマなど特殊細菌も原因となります。

 

ウイルスが変異するのは今に始まったことではない

前述の通り、RNAウイルスは基本的に変異しやすいタイプのウイルスです。よって、風邪ウイルスやインフルエンザウイルスも、新型コロナウイルス同様に変異して、常に「新型」(いわゆる変異株)が出続けています。そして、これからもウイルスの新型は出続けます。
 

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これまで、私たち人間は微生物(細菌やウイルスなど)と共存して生き延びてきました。そして毎年変異を繰り返す風邪ウイルスに曝露しながら免疫を獲得してきました。

子供の頃に泥にまみれながら遊んでいた記憶がある方も少なくないと思いますが、そうやって自然や人と関わることで多様な微生物を体内に取り込んで生きてきました。

健康な人の体にいるウイルスを網羅的に調べた結果、少なくとも39種類のウイルスが潜んでいることがわかったという論文も発表されています[4]。

適度な感染症対策をしながら、できるだけ自然に、楽しく、普通の生活をしながら健康増進を心がけていきたいものです。


【参考文献】
[1] 生命情報・DDBJ センター|遺伝子とゲノム
https://www.ddbj.nig.ac.jp/activities/gene-genome.html

[2]『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』アランナ・コリン(著),矢野真千子(翻訳) |河出文庫

[3]NIID国立感染研究所|コロナウイルスとは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html

[4]The Asahi ShimunGLOBE+|健康な人の体に39種も ウイルスは体内で何をしているのか
https://globe.asahi.com/article/13708394

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2021年09月21日 10:00

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【TRTA】東京リメディアルセラピーアカデミー

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