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2021年5月の記事:ブログページ

健康情報 運動と脳機能の関係

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運動をすると思考や感情に関わる神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンなど)の分泌が増えることはよく知られておりますが、近年、脳科学の研究が進み、運動をすることが脳を活性化させ、思考力や記憶力を高めることがわかってきました。

今回のブログでは「運動と脳機能の関係」についてお伝えしたいと思います。
 

脳の活動を支えている代表的な物質

=BDNF(Brain-derived neurotrophic factor=脳由来神経栄養因子)

脳 イラスト

神経伝達物質が信号を伝えるのに対して、神経栄養因子は神経細胞のネットワークを維持しています。つまり記憶や学習などの認知機能と関連が深いことが示唆されます。

▽BDNFについて
・たんぱく質の一種で、神経細胞の発生/維持/成長を促す
・脳の中では、海馬、大脳皮質、大脳基底核で活性化されている
・年齢とともに減少するといわれているが運動をすることで増加し、脳の神経細胞が分化/延伸することが確認された
・アルツハイマー病のある人では、脳の組織中のBDNFは低下している

 

ストレスと運動

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●ストレス過多が脳機能へ与える影響
心身がストレスを受けると、副腎皮質ホルモンの一種であるコルチゾールの分泌が増加します。このコルチゾールの量が体内で一時的に増えることは問題ありませんが、長期的な分泌増加が続き、体内でコルチゾール量が過剰になることにより、脳の海馬(=記憶に関わる部位)を萎縮させることがわかっています。

●適度な運動の継続がコルチゾール分泌のバランスを整える
運動は身体に負荷をかける活動のためストレスの一種になりますが、運動することを習慣にすることで身体がコルチゾールの分泌コントロールに慣れていき、日常生活でストレスがかかったときも適切に分泌することができるようになるといわれています。

●運動により神経細胞が強化される
神経細胞が強化されることにより、過剰なグルコースやフリーラジカル、興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸に対抗できるようになるといわれています(グルタミン酸の過剰な活性は、神経細胞死を引き起こす)。
 

ウォーキングは創造的思考力の向上に寄与する

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スタンフォード大学が2014年に行った研究では、人がウォーキングをしている間とその直後に創造的な思考力が約60%向上することが発見されました。 新鮮な視点や新しいアイデアが必要なタスクをするときにはウォーキングは有効であることがわかりました。


運動を習慣にすることは、身体の健康だけでなく脳の健康にも恩恵があります。 運動継続の秘訣は、無理をしすぎないことだと思います。「楽しい」感覚よりも「苦しい」感覚が上回る運動は長続きさせることは難しくなってきますので、自分にあった運動強度とやり方を見つけていきたいものです。

また、マッサージセラピーを定期的に受けることも運動時のけが予防に繋がります。スポーツのためのコンディショニングや筋肉の不具合を解消するマッサージとして世界的にもポピュラーなディープティシュ―マッサージは、運動時のメンテナンスとしておすすめのマッサージとなります(*^^*)。

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<参考サイト・書籍>
ウィキペディア|脳由来神経栄養因子
High Performance Institute|Build a Better Brain with Exercise
Stanford University|Stanford study finds walking improves creativity(APRIL 24, 2014)
〇『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』(NHK出版2009/3/20)

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2021年05月24日 17:00