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【健康情報「免疫力と睡眠」】

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この健康情報では、最新の情報とセラピストとして役立つ豆知識をお伝えいたします。

今、日本中で猛威をふるう新型コロナウイルス。 ニュースでこの話題を聞かない日は無いくらい深刻ですよね。今回の健康情報では、予防に大切な「免疫力と睡眠」について解説していきます。
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【免疫力とは】
ヒトには、ウイルスや細菌などの病原体が体内へ侵入するのを防いだり、体内に侵入してしまった病原体を退治したりする「免疫システム」が備わっています。皮膚、鼻・のどなどの粘膜にある「免疫細胞」は侵入を防ぐ役割を、マクロファージやリンパ球、顆粒球などの白血球群の「免疫細胞」は侵入してきた病原体を退治する役割を担っています。これらの免疫細胞が弱かったり、数が足りなかったりすると身体はウイルスや細菌に負けてしまいます。
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新型コロナウイルスが発生して感染が拡大している今、予防意識は非常に高いですよね。一般的に言われているのは「マスクの着用」「こまめな手洗い・うがい」と言われています。最新(2/21付)の国立国際医療研究センターの発表でもそう示されています。
https://www.niid.go.jp/…/…/epi/corona/2019nCoV-01-200221.pdf

予防策の強化として私たち自身のカラダの内部、すなわち免疫力も同時に高めることも必要だと考えられています。免疫力を高めるためには適切な食事や体温を上げるなど沢山ありますが、今回は「睡眠」に着目してみたいと思います。
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【免疫力と睡眠の関係】
ヒトは眠ることで自律神経のバランスをとっているため、睡眠不足では免疫力が低下します。十分な時間の睡眠をとることは免疫の働きを高めるうえでとても大切とされています。海外の研究によると、睡眠時間が6時間未満の人は7時間以上の人より4倍以上風邪を引きやすい、という結果が出ています
(カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究、Sleep, 38:1353, 2015)。

しかし睡眠時間が長すぎてもリンパ球過剰になるので、寝すぎは良くありません。夜更かしは交感神経優位になり、昼夜逆転生活は副交感神経が優位になりすぎるので、基本は早寝早起きが大切です。

起床時間を「毎朝5時起き」など時刻で決めるより、実際の日の出に合わせると良いとよいでしょう。交感神経が緊張しやすい冬は日の出も遅くなるので、日が昇るまではたっぷり眠る、夏は日の出が早いので、起きる時間も早めにして春と秋はその中間。カーテンを薄めにすると、太陽光入るので自然に目覚めることができます。
そうして、免疫力を季節リズムに合わせた効果的な睡眠から整えることができます。

2020年02月22日 20:02